お家で遊びながら鍛える「論理的思考力」

こんにちは!ヤキナスです(^^)/

前回の投稿で、視覚優位の子どもは論理的思考力が弱いと書きました。

そんな視覚優位の子どもたちにも有効ではないかと考える「読み聞かせ」に関する本を発見したので、その本をもとに、お家で遊びながらできる論理的思考力の鍛え方を紹介します。

まず論理的思考力とは、物事を矛盾のないように順番立てて考えたり説明したりする力のことです。小さい子どもが論理的思考力を学ぶときには、「因果関係」を意識するとよいそうです。例えば、「靴を履いて水たまりで遊んだらママに怒られた」という状況が理解できない子どもには、

靴で水たまりに入る→靴が泥で汚れる→ママの洗濯が増える→ママが怒る

のように、原因と結果を分かりやすく伝えることを意識することが必要です。

それらを読み聞かせで学べるようにしたのが、ダイアロジック・リーディングという考え方です。
絵本さえあれば、やり方を覚えいつでもどこでも、今日から試すことができます。それこそ、図書館で絵本を借りてこれば、お金は一切かかりません。

ダイアロジック・リーディングでは、読み聞かせの最中に親子で「やりとり」をします。一般的な読み聞かせは基本的に読み手が一方的に本を読み、聞き手は静かにお話を聴くというものだと思いますが、「双方向のやりとり」がある点が違います。

ダイアロジック・リーディングをすることで、論理的思考力(ロジカルシンキング)やクリエイティビティなどの自分で考える力(思考力)が身ついていきます。論理的思考力はすぐに身につくものではないので、小さなときから自分で考え、それを伝える経験を積むしかありません。それを遊びながら身につけることができます。日本では、平均的に1歳を過ぎてから読み聞かせを始めるそうですが、アメリカでは生後5か月頃から始めるそうです。我が家では娘が生後9か月頃から図書館で絵本を借りてきて「やりとり」を意識して読み聞かせをしていました。やりとりと言ってもわたしの場合、親が一人で読んでいてもつまらないな・・・よし、子どもに話しかけながら読もう!なんて思って始めただけなのですが笑


まずは、一方的に読むという意識から「やりとり」をするという意識に変えるだけでもいいと思いますが、のちのちは

・あなたはどう思う?(自分の考えをことばとして出させるための問い)
・なぜそう思う?(その考えを論理的に整理し、より深堀りさせるための問い)のやりとりができるようにしていくのだそうです。

ダイアロジカル・リーディングでは他にも、社会を生き抜くために必要なさまざまな能力を育むことができます。読解力(理解力・インプット力)、自分の意見を言う力(伝える力)(文章力・主張する力・表現力)、知識・語彙力、見る力(観察力・注意力・感受力)、聴く力(傾聴力・集中力・記憶力)があげられます。

それでは、ダイアロジック・リーディングの基本4種類のやりとりPEERを紹介します。

P:促進 本について発言できるように質問をする、発話を促す
E:評価 相槌をうつ、褒める(否定はしない)
E:拡張 リフレーズする、情報を足す、質問を重ねる、話題を広げる
R:反復 大事な単語を繰り返す、話を要約する

やりとりをする際のポイントとして、挙げられていたものを紹介します。
・5W1Hの質問 ・質問の代わりに親がコメントをする ・絵本の絵に着目した、決まった答えのないやりとり ・絵本のなかに出てくることばや絵、話の展開を子どもの生活と関連づけて質問する ・登場人物の気持ちを想像させる質問 ・物語後の世界を創作させる ・文章を完成させるやりとり ・
親が途中まで読んで、続きのフレーズを子ども読むなど ・初めての本を読んだ直後か、何度も読んでいる本を読む前にストーリーを思い出させるやりとり

ダイアロジック・リーディングの大原則
①発言の主導権を少しずつ子どもに譲る
②子どもが発言したくなるように、子どものことばをしっかりと受け止める
③プラスアルファの情報をさりげなく足していく
子どもが楽しむことを大前提に、「お勉強」の雰囲気を完全に消す

何歳の子どもに対しても行うことができるが、子どもの年齢など実態に合わせて柔軟に変えていくことで、無理なく進めていけると思います。小学校に上がってからも子どもが自分の力で本を深く読めるようになるまで読み聞かせをすると論理的思考力がどんどんついていくと思います。
長時間やる必要はなく、1日15分などいつ読み聞かせをするかを決めて、習慣化することが大切です。毎日が難しければ、週末だけでもはじめてみるといいのではないでしょうか。絵本を選ぶポイントとして、イラストが充実した絵本や子どもが強い興味を示している絵本がよいと思います。また、映画やyoutubeを見るときにも同じように使えるので、情報を受動的に受け止めるのではなく、自分なりに咀嚼しながら観る習慣をつけさせるといいかと思います。

それではまた明日(^^)/

参考文献:思考力・読解力・伝える力が伸びる ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ(加藤映子)

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