対話をしながら読み聞かせをしよう(^^)

こんにちは!ヤキナスです(^^)/

前回は、本を読み終えた後に話し合いをするスタイルの欧米流の読み聞かせが、普段の読み聞かせに生かせるのではないかということで紹介しました。

今回は、読み聞かせの間々に話し合いをする「対話読み聞かせ」について紹介します。読み進む過程で話し合うので、子どもが集中して聞いているか確認できます。集中していなければコメントをしたり質問をしたりして、集中できるようにサポートします。ただ聞いているだけの状態ではなく、より積極的に聞けるようになります。
対話読み聞かせはいつも行う必要はありません。読み手が分かりやすく読んだつもりでも、子どもが理解できない本があったり、集中力がないなと判断したときに行うとよいかと思います。また、親自身が子どもに立ち止まって考えさせたいと思うときにも有効です。


対話読み聞かせをすることの利点を紹介します。

①読んでいることについて読み手が理解度を把握できることに加え、子ども自身も自分が何を理解していて、何が分からないのかを知ることができる
②親と対話をすることで積極的に聞く姿勢が生まれ、一層よく考えるようになる。
③子どもが普段選ばないものや少し難しい本の内容に触れるので、多様な種類の文章を読む楽しさを味わわせることができる。
④親から子へ、理解のための方法や文章を読む際の方法を示すことができる。
⑤親が子どもの発言をよく聞いて認めることで、自己肯定感が生まれる。
⑥親から読み聞かせをしてもらったこと以上に、親と子一緒に読んだという意識をもたせることができる。
⑦子どもが自らの解釈をつくりだせるようになり、一人読みへの興味関心と資質を高めることができる。

次に対話読み聞かせの方法を紹介します。

①目的にあった本を選ぶ
自分が楽しんで読める本を選び、事前に読む練習をする
目的を踏まえ、話し合いをさせたいところを付箋などに書き出しておく
・一冊のみで考えるのではなく、シリーズやテーマ全体で考えると子どもの読んでほしい意欲を刺激できる

②単に聞くだけではなく、途中で言いたいことがあるときには「待って」と言って読み聞かせを止めてよいことを説明する
言い始めの言葉として・気づいたのは・思いついたことは・思い出したことは・どうしてかな?と思ったのは・驚いたのは・理解できなかったのは・ずるいな(ひどいな)と思ったのは・初め自分が思っていたことが変化したのは・・・など親が子どもの発言をリードする

③読み聞かせの途中で「待って」を言ってよいことを、親が見本を見せる。子どもが言えるようになるまで繰り返す

④話すことを通して考えや理解をレベルアップさせていくという意識をもつ
初めは親だけが話しているという状態かもしれないが、次第に子どもが語り手になる状況が生まれるので、親が聞き手にまわる

子どもの対話スキルがレベルアップしているかどうかは、以下の項目を参考にしてください(^_-)-☆

①集中して聞き、考えることができる
②聞くことと話すことを素早く切り換えられる
③話すときは相手の目を見て話せる
④質問することで思考を拡張することができる
⑤自分の発言を物語の特定の出来事や情報に関連付けることができる
⑥あらすじ、場面、登場人物など物語を構成する主要素の言葉を使いこなせる
⑦物語を再話できる
⑧自分の考えを明確かつ簡潔に述べることができる
⑨相手の発言内容が理解できないときは、説明を求めることができる

親自身が子どもは理解できていると思っていても案外分かっていなかったり、反対に親が想像していた以上に深く理解していたなんてこともありますよね。絵本の読み聞かせについても、子どもの口から感想など聞いてみないと本当のところは分かりません。きっと色々なことを感じっとっているのでしょうが、言葉にしないとすぐに消えていってしまいます。親と子で共有することで新たな発見があるかもしれませんね(^^)

それではまた明後日(^^)/

参考文献:読み聞かせは魔法!(吉田 新一郎)

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