視覚優位の子どもは「成績の悪い子」になる!?

前回の投稿では認知特性は大きくは3つのタイプに分かれ、「頭のよさ」には6通りあると書きました。


A 子どもの頃、悩まずに絵を描きあげられた
「見た情報」を処理するのが得意(視覚優位者)

B 子どもの頃、読書感想文を苦もなく書き上げられた
「読んだ言葉」を処理するのが得意(言語優位者)

C 子どもの頃、合唱やカラオケで上手にはもれた
「聞いた言葉」を処理するのが得意(聴覚優位者)

しかし、日本の教育は主に耳で聞いて言葉で考えるという授業方法がとられているので、聴覚優位の子どもが有利になります。また、教育者の多くが言語優位者。当然教師自身が理解しやすい方法で授業が行われるため、言語優位の子どもには分かりやすいが、言葉での思考を得意としない子ども、主に視覚優位の子どもにとってはわかりにくくなることがあります。


そのため・・・視覚優位の子どもは「成績の悪い子」になってしまう可能性が高いのです💦
それでは、もし子どもが言葉で考えるよりも、視覚やイメージで理解するタイプだったとしたらどうしたらよいのでしょうか?

答えは簡単で、子どもに合った教え方をしてあげればよいのです。
認知パターンには同時処理が得意なタイプと継時処理がが得意なタイプがあります。視覚優位者は同時処理が得意、言語優位者と聴覚優位者は継時処理が得意とされています。

同時処理が得意
全体を把握でき、関連性がわかりやすく、空間的で統合的な要因を重視し、視覚的で運動的な手がかりを用いると有効。
継時処理が得意
段階的で、順序立てて、時間的、分析的要因を重視し、聴覚的・言語的な手がかかりを用いると有効。

そのため、参考書なども図や写真がいっぱいあって色分けされている本、パズル形式の本、漫画の解説がある本など、視覚を手がかりとした教材を選んであげればよいのです。
また、理科や社会の教科書は図や写真が多いので理解しやすいです。地理は地図を絵にして、歴史はその年代のイメージを想像することや表にまとめることで分かりやすくなります。

視覚優位者は論理的思考力が苦手とされます。
論理的思考力が身につけられなければ、国語はもちろんほかの教科でも成績は伸びません。
そのため、成績のよい言語優位者、成績の悪い視覚優位者という図式が成立してしまうのです。

そこで、家庭学習の中で論理的思考力を身につける方法として読み聞かせが有効だと考えます。

次回は「読み聞かせ」を通して論理的思考力を身につける方法を紹介します!

では、また(^^)/

参考文献

医師のつくった「頭のよさ」テスト認知特性から見た6つのパターン 本田真美

タイプ別「頭がよい子」になるヒント 本田真美(小児発達医)・木下勝




コメント

タイトルとURLをコピーしました