こんにちは!ヤキナスです(^^)/
子どもに読み聞かせをして、感想を聞いても何も答えられないことってありませんか?
この理由は本人にしか分からない、いや本人もよく分かっていないのかもしれません。
読み手としては、何か感想をもってほしいと思うところですが、それがそう簡単な話ではありません💦
なぜなら、読み聞かせをされた本に対して反応するためには、様々なステップ踏まなければいけないからです。まずしっかりと話を聞いて、それから心の中にその話の世界を思い浮かべる必要があります。
その他にも・・・
・自分や身の周りにあることなどと関連付ける
・疑問や質問を考える
・行間を読む
・前後を考えながら読む楽しみを味わう
・大切な情報を読みとる
・自分の理解を修正しながら聞く
ということを読み聞かせを聞きながらする必要があるからです。
読み聞かせをしてもらった本人は、きっと色々なことを感じとっているはずです。言いたいことがあるかもしれません。でもそれを表現できないだけだと思います。読み聞かせの後はあえて感想を聞かない、感想を聞くと本が嫌いになるという話を聞いたことがあります。感想を言うための練習もしていないのにいきなり感想を求められるから、そのことが嫌なんだと思います。感想を自分の中にしまっておく・・・なんていうと美しく聞こえますが、しまっておいたところで薄れていきます。それよりも感想として表現して誰かと共有できたら、理解が深まるかもしれません。話し合いから、別の話に広がっていくことだってありえます。一冊の絵本から世界が広がっていくのってすてきなことだと思いませんか?だからこそ、感想をいうための練習をする必要があると思います。ある本から、感想を言えるようになるためのヒントを得られたので紹介します。
それは「考え聞かせ」というものです。読み手がどんなことを考えているのか(感想を言う)という見本を示す読み聞かせです。話の内容を理解することはできても、感想を言うのは大人でも頭を抱えることかもしれません。だからこそ、まずは大人が見本を示す必要があります。子どもは親に褒められたいからこそ、「正解」の感想を言おうとするかもしれません。それが感想を言うことを難しくしているんじゃないかなと考えます。だから、様々な言い始めの言葉を提示してあげることで案外すんなり感想が言えると思います。
・ここに書いてあることで自分が知っていることは
・この文章で楽しい、面白い、好き(嫌だ)と思ったことは
・ここで不思議に思ったことは
・ここど自分とのつながりを感じたことは
・ここで思い描いたことは
・ここで考えさせられたことは
・ここで思いついたことは
・次に起こると思うのは
・ここを読んで理解が変わったのは・・・など
読み手自身が同じ項目で考えていることを表現していると、子どもは真似して言えるようになります。
前回紹介した「対話読み聞かせ」も、感想を言う練習になると思います。1冊全て読んでから感想を言うよりも、読み聞かせの間々で対話することで、子どもの感想を拾えることがあります。
我が子に自分の思いや考えを表現できる子になってほしければ、まずは親自身が感じたことや考えたことを言葉にしていくことが大切だと思います。大人からしたら当たり前なことでも、子どもからしたら未知なことかもしれません。完成した感想だけでなく、ちょっとした疑問や、感想が練り上げられていく過程も見せてあげると子どもも真似しやすくなります。
それではまた明後日(^^)/
参考文献:読み聞かせは魔法!(吉田 新一郎)
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